2006年12月26日
●牛●と●ろ●誕●生●物語(連載6回目)
酪農とは非常に正直なもので、毎日の牛の健康状態が
その日ごとに牛乳を見れば一目瞭然の、いわば
【牛の健康管理が最大の仕事】
ともいえます。
「昨日はこういう牧草地に連れて行ったけど、どんなおっぱいが出たかな?」
とか
「今日はたくさん出してくれたけど、どんな草を食べたのだろう?」
とか、毎日の状況が手に取るようにわかるのです。
そんな中で、牛たちの好みや必要な栄養素を肌で感じ取っていく
生きた教科書のようなものです。
畜産には 【家畜栄養学】 というものがありますが
基礎としての部分はあるにせよ、細かい部分は手探り状態。
どういう草が、どの時期に最も良いかとか、
草以外にも必要な栄養素はないのだろうかとか
こういう考え方でこれを与えたらどうなるだろうかとか。
【研究】という言葉のほうがぴったりの生産活動です。
その結果、斉藤さんは年間の搾乳量を
10,000kg → 6,000kg
まで落とすことにしました。
実は背景には、現在と同様の余剰乳の問題もあったのです。
牛乳の消費が落ち込む中、その生産枠を取り合う構図。
牛たちは毎日おっぱいを出してくれますが急に
「明日から半分しか出さなくていい 」と言われても
「はいそうですか」 と蛇口を絞るようには減らすことは出来ません。
子供を生んだから毎日乳が出ている牛を、急に明日から出さなくていい
と言うわけには行かないのです。
当然、生産量は各農家の収入にも直結します。
毎日これだけ出荷するからこれだけの収入が得られるので
これだけの借金をして設備を整えても大丈夫・・・・・・・
という計画をしていた酪農家の方も急に搾る量を減らせと言われたら
借金を返すあてもなくなります。
隣の酪農家が減らしてくれれば俺は減らさなくてもいい、
と言う考え方になってもおかしくないでしょう。
このような背景を背負って年間の搾乳量を減らした斉藤さん。
だんだんと昔興味を持っていた肉牛生産への憧れを
現実のものへと移す方向に傾いていったのでした。
2006年12月09日
2006年12月06日
●牛●と●ろ●誕●生●物語(連載5回目)
1頭の牛から搾れる乳量は技術の進歩で現在では今までの約3倍に
なりました。
しかし、その分のツケは当然のように牛の体内を侵して生きます。
その代償をもっとも最初に払うのが【肝臓】です。
斉藤さんは当時(約20年前)通常の2倍近くの乳量を搾っていましたが
原因不明で突然死んだ牛を前にして呆然としているだけでは気がすみません。
『なぜ死んだ』
すぐにお腹を開けて、牛の内臓を見てみました。
哺乳動物はお腹を開けたら最初に見えるのが【肝臓】です
そしてその【肝臓】を持ち上げようとしたところ
斉藤さんの指がズブズブと入っていってしまう。
健康な状態であれば組織がしっかりしていてそんなに重くても
持ち上げることが可能な【肝臓】です。
【自分のやってきたことの結果】
として受け止め、量を重視することを止めました。
『 じゃあ、牛たちにとって本当にいいものとは何だろう?? 』
このことが、その後の牛の育て方に大きく影響します。
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(つづく)
2006年12月02日
師走です。
忘年会のシーズン
写真は帯広の牛とろ寿司有名店の一つ【吟寿司 金ちゃんの店】の
その名も ■牛とろ金ちゃん巻き
中には特製みそが既に入っているので
「お醤油は付けないで食べてね」
といつも大将から説明が。
これを言われないと間違ってお醤油を付けてしまいます。^^
私はこの店ではこれが絶対のおススメ。
残念なのはこの場所でしか食べられないこと。
今の時期の旬のものを食べる、ということでは
■生タチ(真タラの白子)
これも
「お醤油は付けないで食べてね」
回転寿司では味わえない至極の一品です。







